最終更新日 2022年1月24日 by ineyard
近年では金融商品や不動産などを、様々なものに投資を行っている人が多く見られますが、全ての投資にはメリットもあればデメリットもあるのが実情です。
もちろんのことを風力発電投資にも同じような事が言えます。
目次
風力発電投資とは
風力発電投資とはどのようなものなのかと言うと、電気を発電して売ることにより収益を得る方法を指しています。
投資先に風力発電を選ぶことには数多くのメリットがあると言えるでしょう。
またその反面抱えるデメリットが存在するのも実情だと星野敦社長は言います。
風力発電投資のメリット
20年間の定期収入が得られる
まず最初に風力発電投資におけるメリットにあげられることとしては、再エネで20年間の定期収入が得られることといえるでしょう。
太陽光発電や風力は再生可能エネルギーの一つであり、20年間ずっと買い取ってもらえる制度が備わっています。
現在の日本はエネルギーの自給率を上げるために、国の対策として再生可能エネルギーの導入を広げようと試みています。
このような中で風力や太陽光発電などの発電所を増やすために作られた法律が固定価格買取制度、Fit制度と呼ばれるものです。
この制度を使うことによって、作り出した電気を一定期間、一定の価格で売ることができると国の約束で定められています。
投資費用の回収期間の目処も立ちやすくなるでしょう。
この制度が存在することが、再生可能エネルギーに投資をする上での一番のメリットとも言えます。
そして小型風力発電の場合には、売電価格が一番高く定められています。
さらに買取期間が長く設定されているのも一つの特徴です。
発電するエネルギーと発電所の規模により、買取制度で定められる売電価格や買取期間は異なります。
その中でも小型風力で発電したものは、制度で定められている中でも一番高い買取価格です。
再生可能エネルギー投資において普及が進む太陽光発電と比較した場合には、その数はなんと2倍以上となっています。
売電価格に関しては発電システムが普及する事や設置コストが低下することもあり、毎年見直しがなされています。
とはいえ買取制度の対象として認定された発電所は、価格がその後20年間変わることはないのです。
約10%前後の利回りで資産を増やせる
そしてメリットの二つ目が約10%前後の利回りで資産を増やせる点です。
小型風力は利回りが高いとも言われていて、一般的に利回りが高いものはリスクも高くなる傾向にあります。
とはいえ風力発電投資の場合には事業の安定性を買い取り制度に裏打ちされているので、高い利回りが実現されているのです。
一般的な資産運用方法と比べた場合には、投資信託の場合には1から6%ほど、不動産投資は5から20%ほど、銀行への預金は0.01%程となっています。
小型風力の利回りに関しては基本的には年間の想定売電収入を初期投資費用を掛ける100で割ったものとされています。
これによると約10%前後の利回りが期待できるのです。
風力の場合にはメンテナンスは必要不可欠
このような投資をする上で、風力の場合にはメンテナンスは必要不可欠と言えるでしょう。
長期間稼働させる間にも、機会に不調があらわれることも予想できます。
日々のメンテナンス、また突発的に故障が発生した場合には、その対応に関しては業者に依頼することが可能です。
風車の掃除、また設備の調子の確認などの手間を、投資家が行う必要はないのです。
どれくらいの発電量があるのかをこまめに確認したいのであれば、スマートフォンやパソコンなどで確認することができる遠隔監視システムなどもあります。
リアルタイムで発電量を確認したり、月次レポートを出力する、異常の際にはアラートを自動送信するなどの機能があります。
風力発電投資のデメリット
発電量が一定ではない
このようなメリットがあるもののデメリットがあるのが実情であり、それは発電量が一定ではないことです。
自然の風の運動エネルギーを電気にするものであり、風が吹く限り発電できますが、風が弱すぎれば発電量は低下します。
反対に台風のように風が強すぎる場合には、安全を確保するために風車を停止させなければならないのです。
気候の変化、風の方向や風量などにおいて発電量が大きく変わることがわかります。
このようなことから、風の状況を確認し分析し、発電量ができるだけ多く得られそうな場所に発電所を作らなければなりません。
経済性を持たせるためには、その目安は風速6M以上の場所が望ましいとされています。
投資用の発電所を設置したり販売する会社は、発電システムのメーカーなどが提供するシミュレーションシステムを使い予測します。
発電に適しているかどうかを確認し、またその土地を確保した上で販売を始めることから、分譲型が適していると言えるでしょう。
まとめ
そしてやはり風車の経年劣化は避けられないことも覚えておきましょう。
年月が経過するごとに発電量が低下することが分かっていて、その原因は摩擦などによる経年劣化です。
これはどこのメーカーのものを選んでも同じように発生するものです。
20年間の長期稼働が前提にあるものの塔10名前によっては落雷で設備が故障したり、災害などのリスクがあることも覚えておきましょう。